Moyuru

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search/サーチ(2018年製作の映画)
4.3
Unfriendedに続きPCのスクリーン上で進む物語。

話自体は二転三転していくサスペンスで、文字情報が多いので一緒に考えられて楽しい。

PCをつかった演出がよく出来てる。
カレンダーのスケジュールの変更で状況を示唆する
一度タイピングした内容を少し間をおいて削除する
FaceTimeちょっとコマ落ちしちゃう、ブロックノイズ乗っちゃう
スクリーンセーバー

PC自体から読み取れる情報も時代や人物にあわせて作られている。
最初に登場するのがWindows XP
2017年まで話が進むと(おそらく)OS X El CapitanまたはmacOS Sierraとなっているので概ね時代にあわせてある。
利用ツールも各種メッセンジャーからiMessageとFaceTimeに移行。
劇中には実在のWebサービスがいくつも登場する。
特に感心したのが主人公の職場のシーン。
職場ではLinuxを利用していて、Dockには起動中のTerminalが描かれている。San Joseに住んでいること、上司との会話から彼がSoftware Engineerであると考えられる(だからあそこらへんに住んで娘のピアノレッスンに毎週100ドル使えるんだな)。

Unfriendedよりさらに、スクリーンキャプチャで多様な表現が出来ることを証明した一作になっていた👏👏👏


でもさ、ずっとFaceTime起動しっぱなしってのは無理があるよねw
Unfriendedは5人のSkypeでの会話だけで話が進んでいくので違和感がなかったが、流石に誰と話すのにもFaceTime、1人でいる時もFaceTime起動しっぱなしには違和感を感じずにはいられない。
また、普通ならiPhoneを使ってるであろうシーンにおいてもMacを利用しているのも少々残念。iPhoneの比重をもっと増やせばより多彩な状況を描けるだろうが、映画の映像のアスペクト比とiPhoneのアスペクト比では違いが多すぎるので利用が少々難しいのだろう。

以下重箱の隅
- デフォルト感あるDock、普通(少なくともエンジニアなら)もうちょっといじるよね?
- 職場でLinux使ってるからiMessageの代替のメッセンジャーがでてくるのちょい残念
- 映画内オリジナルのサービスのUIが残念。今後はUIデザイナー雇いましょう
- XPの時代にプライベートの連絡先をわざわざPCに登録しておくようなことしたか??
- なんでてめーら基本的にはDefault AppつかうのにブラウザだけはChromeなんだよ!(Unfriendedも!!!)
- 最後のQuickTime Player古くね?
Moyuru

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