いもむし

GODZILLA 星を喰う者のいもむしのレビュー・感想・評価

GODZILLA 星を喰う者(2018年製作の映画)
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アニメゴジラ三部作の3作目。
だいぶふんわりした映画になっていた。
ギドラが別の系の存在だから観測と被観測が必要という意味で宗教の形態を取ったのはわかるが、そうまでして登場させたギドラが主人公の考えを変えさせるための舞台装置くらいの役割しかなかったのはなんだかなあという感じ。
前作にあった、人間としてのあり方を変えないとゴジラに勝つことも生き残ることもできないという話は、ゴジラ環境に適応した原生の人類に倣うことを正とするように着地するわけだが、その根拠として発展の先に憎しみと破滅が待っているということを持ってくるのはちょっとイマイチなような気もする。
最後の主人公の行動も、破滅を回避するためにそうせざるを得なかったような印象があり、どうせなら、色々あったけどやっぱり殺したいから殺しに行くぐらいにしてくれたほうがボヤついたエンディングにはならなかったと思う。
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