Ritz

ビューティフル・ボーイのRitzのレビュー・感想・評価

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)
3.0
3年ぶり?の更新。
なるべく自分が感じたままを書いていこうと思います。

ヤク中の息子を更生させようと奮闘する父親と子の記録。
過剰供給された【愛】に目眩がする。それは世の中のすべてを集めても超えられないという持論の押し付けがただひたすらに重くのしかかり、どことなく居心地が悪い。
名曲の数々が終始波のように寄せては返す。現実と回想が不規則に入り乱れその波は凪ぐことはない。
ビューティフルボーイ=理想の息子?
薬物で堕落した息子をなんのために更生させたいのか。この理由に一番吐き気がした。
愛されている(筈)のに心は虚無感に支配される。押し付けられた期待は現実の世界をそれに応える為だけの一辺倒のものにしてしまう。
彼を蝕んだのは薬物ではなく、愛と言う名の欲望か。
Ritz

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