ビューティフル・ボーイの作品情報・感想・評価

「ビューティフル・ボーイ」に投稿された感想・評価

音楽の使い方が非常に印象的。アメリカでは当たり前のステップファミリーであるが子供の気持ちは万国共通で感受性に寄っては拗らせてしまう。これほどまでの愛を父親から受けていても、自己肯定感や承認欲求が満たされずに育ってしまうのが子育ての難しさである。思春期の子供にとっては無償の愛も時には疎ましく思うのは良くある事だが、最後に手を差し伸べる事が出来るか否かが試される。離婚家庭における子の薬物依存症との密接な関係は日本における非行や精神疾患に置き換えれば身近に感じる筈だ。どんな医療行為やカウンセリングよりも家族愛以上の処方は無い。本人だけでは無く、家族の病であるという認識と覚悟が必要なのだと痛感した。
ヨラ

ヨラの感想・評価

3.2
キャストも映像も美しいし、音楽もいいんだけど、アル中の家族をもったものとしては途中からいらいらしっぱなしで…
実話を元にした映画です。

アメリカでは珍しくもない、父親の再婚相手と、ふたりの間に生まれた年の離れた弟妹と一緒に何不自由なく暮らしていたニック。父デビッドとは変わらぬ深い絆と愛に結ばれていて、再婚相手の義母も優しく、その子供達も心から懐いている……一見なんの問題も無い、幸せな家族をもつニックが、家族の知らぬところで、いつのまにか薬物に侵されてしまっていた。

息子を心から信じ愛する父デビットが、薬物の中でも中毒性が強く大変危険とされているクリスタル・メス(日本では、シャブ、エス、スピードとして知られる)と、家族に向き合う話です。その葛藤と愛は、観る人の心に、薬物依存が、決して本人の「弱さ」の問題だけではなく、心まで蝕む、恐ろしく悲しい猛毒であることを伝えます。

デビッドが繰り広げる薬物との飽くなき闘いは、息子をひたすら愛している、息子を救いたい、という、ただシンプルな、けれども深い深い情に動機があり、だからこそ見える、ニックの葛藤の苦しさや、依存性の怖さを描ききった素晴らしい作品です。冷静さの中に驚くべき行動力と情熱をもったデビッドを演じたスティーヴ・カレルは、見事としか言いようがありません。

さて、ティモシー・シャラメ は、この映画のためにただでさえ細身の身体を駆使して8kgも体重を落としました。その葛藤を静かに強く演じきり、彼の演技力を確固たるものにしつつあります。2019年のゴールデングローブ にも助演男優賞でノミネートされました。

【残念だったところ】

映画だから仕方がないのかもしれませんが、彼はとても美しい。このクリスタル・メスという薬物は常習すると顔が崩れるのも特徴の一つですが、個人差があるということで、そこはなかなかリアルに描きすぎるのは難しかったのかもしれません。もう一つ気になったのは、サウンドトラックです。挿入歌も含めてサウンドが、この映画のテンポや雰囲気とミスマッチだったように感じました、とても残念!

余談ですが、途中、聖書の『放蕩息子』(ルカの福音書(15:11 - 32))を思い出しました。斯く言う息子ニックを演じたティモシー の「スター」への足掛かりとなった舞台も『放蕩息子』です。

【下記は余談】

『君の名前で僕を呼んで』でも、自身と同じくロシア系ユダヤ人の血筋をもつアーミー・ハマーとの共演でしたが、今回も、実在する主人公のデビッド・シェフと、その息子ニックも、ロシア系ユダヤ人の家系です。彼本人は最も民族的・宗教的束縛から自由な人物ですが、彼の演じる家族の愛のカタチや知的なキャラクターには、いつもどこかユダヤ人の風格があるように思えて、これからも是非、そのバックグラウンドを彼自身の強みとして、演者を全うしていってもらいたいと思いました。
Ryota

Ryotaの感想・評価

4.0
なんで、なんでだ、といくら聞いても、いくら「考えて」も答えがない。その間にも家族は壊れていって、自分も壊れていく、麻薬の連鎖。ホスピスを逃げてしまった息子、大学を続けられない息子に渾身に寄り添う父親に、嘘をついてしまうニック。ひとを狂わせてしまう麻薬は、数々のすれ違いと遺恨を残して、周りを切り裂いていく。そんな話が美しい色調と、ときに激しい音楽を交えて描き上げられた映画でした。良かったー。
m

mの感想・評価

-
役のために10キロ以上痩せたTimothée Chalametくんの迫力。。終始えぐかった。。クリスタルメス怖い
Eee

Eeeの感想・評価

-
予告見る限りでもわかるスティーブカレルのカメレオンっぷりに脱帽。

Beautiful Boy
内容と照らし合わせると何てエモーショナルなタイトルなのだろう。そのままにしてくれた邦題にも安堵。

はやくみせて、、、
Haru

Haruの感想・評価

4.4
ティモシーよ、、、まさにbeautiful boy.....ドラッグに溺れても美しいとはどういうことなのか、、、

でもあの狂った感じとか物憂げな感じはとても彼にあってる。

実話なのねーだからこんなにもどかしい感じなのか。13の理由見た時も思ったけど。これが現実だとひしひしと伝わってくるね。

苦しくなるけど、ティモシー効果でもっとたくさんの人に見て欲しい。他人事ではない、と日本人だけど思う。
よあ師

よあ師の感想・評価

4.3
実話からきているからドラマチックなことは何もないけど、薬物中毒から抜け出そうとしているのに色々な心のcomplexがほどけなくてまた陥るという悪循環をうまく描けていたと思う。

父親を愛しているからこそ、こんな状態を認めたくない、こんな状態で不安にさせたくないと思いながら、どんどんドラッグを増やしていってしまう。そこには母親が幼少期からいない、離婚しているということが絡んでいるのかもしれないし、全く関係のないことなのかもしれない。再婚した父には二人の子供ができ、彼にとっても弟と妹ができた。疎外感半端ないだろうなと。彼はそれを原因とは言わないし、それをあらわそうともしないけど、両親はそれを少しはくみ取っていたのかも。ステップマザーも苦しんでいたし、追いかけてあきらめた表情は本当の母親と同じだった。

この親子、どこかに行く際、離れる際に必ずハグして、"Everything"と言う。
父は昔初めて、離婚した妻のもとへ息子をやるときに、不機嫌な息子に対してこういった、

"If you could take all the words in the language, it still wouldn't describe how much I love you. And if you could gather all those words together, it still wouldn't describe what I feel for you. What I feel for you is everything. I love you more than everything."

”Everything?"

"Yeah, everything."



でもきっと、愛されているからこそ、伝えられない苦しみや思いがあった。それがどうしても発散できなくて、ある日手にした薬から、だんだんと溺れて行ってしまったんだと思う。

つらさを忘れられる、恐れや罪悪感を濁してくれる。それを手にとっただけだった。


家族に心配をかけたくないから、治ったふりをして出所したり、いなくなったり、また手にとっても嘘をつく。でもそのたびに彼は自分で自分を傷つけていた。死のうと手に取った大量の薬と、腕に残る酷い傷跡、吐きダコも全部彼の、彼自身の罪悪感を表しているようで、倒れたシーンはもうひたすらに沈んだ。こっちまで苦しくなる。

マークウォルバーグとあの「メイズランナー」のウィルポールターが演じる予定だったっていうのが想像つかない。でもそのふたりでも見てみたい。そういうことができないのが残念。これをウィルポがどう演じるのか、すごい気になる。
なんだか質の高い学校教材用映画って感じかしら。実話記事がベースだからなのか、テーマ的な問題なのか。出演者の演技は素晴らしく、意外にもお母さん役が絶妙。
「Beautiful Boy」を最速試写会にて観てきました。
ドラッグ依存から抜け出そうとする少年と、そんな彼を深い愛と献身を持って支えようとする父親、家族のお話。
個人的に冒頭から琴線に触れまくってボロボロ泣いてしまった...。更生したいのにまたクスリに手を出してしまう主人公が何度も父親を裏切ってしまい、自分も父親もそのたびに傷付く...という。
家族の無償の愛って凄いよね。血の繋がりがあるから、それだけでどうにか支えようと、守ろうとするんだもんね。ラストも号泣でした。
ティモシーシャラメくんとスティーブカレルさんの演技、とても良かったです。
>|