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愛がなんだのsogのレビュー・感想・評価

愛がなんだ(2018年製作の映画)
3.5
愛がなんだ

主演:岸井ゆきの、成田凌

上映してる際、成田凌・岸井ゆきのが主演であり両役者好きであったため、内容がどうであれ見に行きたいと思った映画であったが見にいけなかったため、Amazonプライムで配信になったため即拝聴。

この映画、一言で感想を言うなればいいと思うがまた見たいとは思わない。しかし、共感はできるしこの映画について友人と語りたい。そう思える映画。

1人で見るよりも4人くらいであーだこうだ言いながら見たい。

主人公である岸井ゆきの演じるテルコは共感できそうで意外に狂気的に一途など普通じゃない一面があったり、成田凌演じるマモちゃんも共感はできるが人の気持ちを踏み躙るような行動をしたり理解はできないという点からこの映画は俯瞰してみるのがいいと思うし、その視点での人との差異を楽しむ映画だと思う。

ストーリーとしてはよくある恋愛のこじれの一部始終だが、出てくるキャラの思考が主観的で視野が狭い。そのため、置き去りにされる視聴者もいるかもしれない。よくあると思ったのに違うじゃんとなるかもしれない。しかし、その反面キャラが立っているとも捉えられる。その点で誰に共感したか議論するのも面白い。

あとキャストが良かった。
脇を固める、若葉竜也、深川麻衣、江口のりこ、穂志もえか等キャラの棲み分けができる演者のセレクトが良かったのもこの映画が良いと思える一要因だと思う。

全体として面白い要素はふんだんにあるが、疑問点や見たかったところで言えば『なぜそれほどまでにマモちゃんが好きなのか』『なぜそれほどまでにヨウコさんが好きなのか』『なぜそれほどまでにすみれさんが好きなのか』と根幹の"なぜ"が語られてなかった。そのため、その"なぜ"が深掘りされたらさらに面白かったと思うし納得感も強まったと思う。

こういってはなんだが、雰囲気だけであればそれなりにできる人は他にもいるのかもしれないと思った。辛辣な意見で申し訳ない。

とはいえ、全体として2時間楽しめる映画であった。見たことない人であれば是非視聴を勧めたいと思う。
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