根暗

愛がなんだの根暗のレビュー・感想・評価

愛がなんだ(2018年製作の映画)
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テルコがなぜあれほどマモルに執着するのかわからなかった。特に何も秀でたところのないマモルに、なぜそこまで執着する?少し手を伸ばせば手に入りそうだから?持ち物や服装、インテリアのどれを見ても、テルコは何のこだわりもなくぽけーっと生きてきた人間なのだろうと感じた。そういうところはやけにリアルだった。ぽけーとした人間は、マモルみたいな特に何も持っていない男でもOKなのだろうか。相手からの好意を少しでも感じたら、OKなのだろうか。それが勘違いだったとしても。
手に入りそうだから好きでいる、執着する、ということならまだ理解は出来るが、マモルみたいななんてない男と同質化しようとするのは本当に謎だった。自分の価値も相手の価値も認めていないように感じる。両思いになることと、相手と一体化することは別の話のはず。テルコはマモルのことを軽蔑はしていても、尊敬はしていないように感じた。
愛がなんだ、と言うが、テルコがマモルに執着する理由は愛よりも遥かに自己中で程度の低いものなので、テルコにキレられたところで、ハイ?という感じ。自分すら得しない自己中はやめたほうがええで〜ん。
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