『ちひろさん』が気に入ったので、今泉監督作を観てみようかなと思い鑑賞。
人を好きになるって何なんだろうなぁ。理屈じゃないのはわかっているが、理屈を求めてしまうモヤモヤ感を終始感じながら鑑賞。
登場人物には共感できないし、観ていてイライラすることもあり、自分とは違う人種だなぁとも思いながら、この映画に描かれる人を好きになった時の歯痒さは多くの人が経験したことがあるんじゃないかな。
コントロールできない人の気持ちの醜さ、儚さ、不条理さに腹が立ち、主人公はバカじゃないか?と蔑む気持ちが生まれつつも、と同時に真っ直ぐな気持ちにどこか美しさや羨ましさも感じる、不思議な一作だった。
葉子と喧嘩するシーン、なんか好きだったなぁ。
決してハッピーじゃないんだけど、まぁそれでもいいんじゃない?とそっと背中を押してくれる感覚になったので、鑑賞後の後味は不思議と嫌じゃない。