777

愛がなんだの777のレビュー・感想・評価

愛がなんだ(2018年製作の映画)
-
私の遺伝子の中にマモちゃんにときめける才能が無さすぎてしんどかったなあ。本当に共感できなすぎて。
私は私のことを絶対に好きにならない人に憧れるけど、それは私など徹頭徹尾視界にも入らなくらい他の何かが好きな人じゃなきゃ無理。辛いからって私に甘えてくるような人は嫌なんだよな。
憧れてるからこそ近寄りがたい人であって欲しくて、憧れと好きは違くて、私は私にリソースを割いてくれる人しか好きじゃない。

恋愛関係は食物連鎖や。この映画を見てそう思いました。

食物連鎖の最下層の植物プランクトンは誰から与えられるでもない大気中の二酸化炭素とか食べて満足するしかないね。

---

一晩経って考えると解釈変わった気がする。
「恋愛は食物連鎖」はそれはそうなんだけど、そもそも本質的にテルコは恋愛してない。
多分テルコは確立された自我がなくて、自分でアイデンティティを形成できないから、自分以外の誰かをアイデンティティにすることでしかちゃんと生きられないだけなんかなと思う。
外側から見るとテルコからマモルへの気持ちは献身的な愛であり熱烈な恋愛感情だけど、実態は自分のために自分に尽くしている方が正しそう。

そりゃ、曲がりなりにも恋愛をしてたナカハラと自分に尽くしてたテルコでは違う結論が出るよねっていう。
777

777