2019年13作品目
完成披露上映会にて
東京国際映画祭で公開された時から気になっていて、ようやく鑑賞できた。
人間が恋をして、好き好きって気持ちが高まって嬉しくなってしまう瞬間、つらくなって胸が張り裂けそうになる瞬間の表情が痛いくらいに身に染みる。
この話は、主人公テルコがマモちゃんを一途に想うストーリーであると同時に、どうしてその人を好きになるのか。どうしてその人じゃないとダメなのか。そんな問いに対して、テルコの周りの人たちの葛藤をも描くストーリーでもあるように思った。
主人公2人の演技がとてもリアルで自然な男女を描いていて引き込まれた。どうしようもないマモちゃんに惹かれるテルちゃんもわかるし、そんなテルちゃんに甘えてしまうマモちゃんもわかる。一つ一つの仕草も自然で、細かいシーンへのこだわりも面白い。
原作は映画を見てから読みたかったのでこれを読んで、4月に公開になったら必ずもう一度劇場で観たい。