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ランボー ラスト・ブラッドのTakeBtzのレビュー・感想・評価

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先週(7/2分)のYouTube配信での映画レビューのアーカイブです!

今回特集したのはシリーズ5作目にして、最大の怒りを抱く孤高のベトナム帰還兵の戦いを描く

『ランボー ラスト・ブラッド 』です!

今回の配信はネタバレなしでの配信です!
ただ、過去4作への付言はしてますのでご了承下さい!

‪【Take-Btzの至極個人的な / #84】『ランボー ラストブラッド』【戦うことでしか生きられない男】 ‬ https://youtu.be/68s4UIPkqco ‬


レビューの本筋は動画を見て頂きたいので、この投稿ではランボーの抱えるベトナム戦争のトラウマと、今回登場した彼の自作したトンネルについて語ります。

今作でランボーはシリーズ中で初めての家族との生活を営んでいるわけですが、それでも彼の心の中で戦争はまだ終わっていません。

その証拠は何か?

それは彼が作っていた農場の地下にある、手作りのトンネルです。

ランボーシリーズの劇中内には登場しませんが、これはアメリカ軍兵士達がかつてベトナムで経験した戦闘を引き合いに出すとよく分かります。

ベトナム戦争では、アメリカ軍は兵力や軍事技術は圧倒的に北ベトナム軍(以下ベトコン)に対して優っていましたが、どんなに大規模な掃討作戦を行なってもベトコンを完全に制圧することは出来ず、密林では多くの兵士が彼らとの戦闘で命を落とし、また生存者は心に深い傷を負うことになります。

では、いかにベトコンは圧倒的な戦力差の米軍に対し、優位に戦えたのか⁉︎

それは、地の利を活かした徹底的なゲリラ戦法でした。

ジャングルの地下に広大なトンネルを張り巡らせ、幾つもの出入口をアリの巣のように設け、米軍の部隊に対し四方八方から攻撃しては反撃される前にすぐさま撤退し、また別の位置から攻撃を繰り返す。

このトンネル戦法に苦しめられる米軍を描いた映画に、メルギブソン主演の『ワンス・アンド・フォーエバー 』があります。

最初は小規模な襲撃でも、何度も繰り返し仕掛けてくるのでジワジワと消耗する米軍部隊、ジャングルの奥地に分け入ったときには、時すでに遅し…

米軍部隊は完全に彼らのテリトリーの中で、蹂躙され全滅する。

齢70を超えたランボー自身の心の中に未だに、この地下トンネルのゲリラ戦によるトラウマが、鮮明かつ深々と残っている証のように今作のランボーは自分の城である農場の地下に、トンネルを自作しています。

これは明らかなベトナムでのトラウマであると共に、今回はこのトンネル戦法を逆にランボーが利用して、敵を1人また1人とブッ殺していきます。

それは復讐に燃える男の魂の怒りであると同時に、ベトナムで苦しんだ過去と再び対峙し、克服しようと懸命に立ち向かう闘争の姿でもあります!

こう考えると、この『ランボーラストブラッド』!

男共は目頭を熱くせずに鑑賞するのは、難しいのです!(え⁉︎俺だけ?)

というわけで、今作『ランボー ラストブラッド』は5作目にして初めて原点回帰を成し得た傑作アクションスプラッター娯楽作品であること間違いなし!

さてさて、明日(7/9)の21時からのYouTube配信の特集映画は、#長澤まさみ 主演の本年度最高胸クソ映画間違いなし!の『MOTHER/マザー』を大特集!

ちなみに個人的にこの映画は、不謹慎かもしれませんが、最終的にスッッッキリした、清々しい映画になりました!

それはなぜか?
それをたっぷり語り上げて、さらに映画では描かれなかった秋子のバッググラウンドも考察していこうと思います。
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