MasahideYoshida

パピヨンのMasahideYoshidaのレビュー・感想・評価

パピヨン(2017年製作の映画)
3.2
2019年公開
監督 : マイケル・ノアー
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濡れ衣によって南米の苦役に島流しにあった盗人が、偽札職人と結託して脱獄に挑むお話。

打算から始まる友情だって、大事にしたほうがいいぜっていう物語。明らかに二人はお互いに利用価値があると踏んで近づいていくわけだけど、徐々に打算を超えてお互いを守ろうと行動するようになっていく。これだけ過酷で人間扱いされない中にいると、自分のことを良い面悪い面関係なく「知ってくれている」人がいるだけで救われるのかもしれない。最後に彼がついて行かなかったのは、そういうことな気がする。華麗な脱獄ものというよりも、男の友情の話。ショーシャンクとちょっと似ているプロット。

泥と汚物と汗と血と、劣悪な状況の描写が匂い立つ映画。オリジナル版未見なので、今度見てみようと思います。