このレビューはネタバレを含みます
中国伝統音楽を学ぶ少女ジンは西洋音楽部でピアノを学ぶ向井理似のワン先輩に一目惚れをする。
しかし伝統音楽とジン自身に興味がない先輩をどうにか振り向かせるため、男友達のヨウとオタクコスプレ集団とで「2.5次元」を結成する。
2.5次元の伝統楽器をベースにした音楽は評判を呼ぶが
それぞれが真剣に自分自身について見つめなおしていく事となるお話。
中国にもたくさんのオタク文化あることは知っていましたが
ここまで取ってつけたように感じずしっかりと描いている作品は初めてでした。
アニメ映画「羅小黒戦記」を観た辺りから色々検閲が厳しい国の中で試行錯誤している今の中国のクリエイターには尊敬と敬意を感じずにはいられないです。
お話自体は青春映画してるなって具合でご都合を感じる部分もありましたが、凝り固まった価値観ではなくすんなり古来の伝統と外から来た文化を受け止めていこうとする若者たちを描いているので何か中国の中でも変化が起きているのかなと思い鑑賞していました。
青春映画ではよくある告白シーンについて本作でも登場しますが周りにいる生徒たちの反応がとても新鮮でこのターニングポイントとなるシーンは結構好きです。
また、この映画で一番驚いたことはウォーターサーバーでしゃぶしゃぶを作るという斬新なアイディア。
俺たちにできないことを平然とやってのける姿に痺れました。
女の子たちも可愛い子だらけでよかったです。
※西洋音楽部の意地悪そうなパッツン黒髪の子が可愛かった。
