期待値高めで大火傷を喰らったの巻。
X-menのVFX製作班による……とかいう本作とは全く関係のない作品を宣伝材料に使っている時点でかなりお察しの感じだが、少しは期待していた。冴えないおじさんが力を得て、家族を取り戻す、そんな英雄譚だと。
だが、中身はひどいも何も。中盤以降のVFXがやりたかっただけだろ、としか言えない脚本だ。
いざそのVFXをみようにも、まんまウォッチメンのDr.マンハッタンでひねりもないし、そいつがやっていることも劣化版エヴァンゲリオンみたいなこと。褒める点が余りにも乏しい。
脚本は難解にしすぎてないに等しい。
簡単に言うと謎の組織が主人公のストレス値を意図的に稼ぐことで「覚醒」したいらしい。だが覚醒したらどうなるか、そして何故彼なのかは特に説明がない。なんのこっちゃ。
ともかく、まぁ……丸パクリではあるが中盤以降のエフェクトの出来はいい。青白光を放ち、都市のビル群を高速で飛び交う様は既視感しかないがそこそこの出来だったし、数多あるB級SFの中では秀でたものさえも感じられるが、如何せんそれ以外がひどかった。
期待値高い分かなりがっかりしたね。
