せっちん

KING OF PRISM -Shiny Seven Stars- IV ルヰ×シン×Unknownのせっちんのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

以下、不満しか書いてないです。

最終話でSMAPの謝罪会見思い出してそこからずっと引いてた。

キンプラが終わったあとからずっとエーデルローズ生の物語が見たくて、アプリに課金もしたし、周りにも勧めたし、続編につながるようにと自分にできる限りのことをした。去年6月の発表には飛び上がるほど喜んだ。SSSを迎えて、ユキ様のプリズムショーに涙腺壊れるほどに感動した。タイガ回も、彼らしい爽やかなエピソードだった。そこまではよかった。

次章のカケル回以降、違和感を覚えることが多くなった。ジョージ回はよかったんだけど、カケルが過酷なスケジュールで仕事と学業を両立してること(っていうかあれ続けると確実に過労死コース)、ミナトさんの寮での扱いがよく言えば母親、ぶっちゃけ家政婦でしかないことに凄まじく拒否感を覚えるようになった。あれだけ待ちわびたキャラクターたちが大切にされていないことが堪らなく苦痛だった。一章は5回観に行ったけど、二章は2回観るのがやっとで、三章もなんとか見に行ったけど、プリパラのキャラクターをモデルにしたゲストの扱いがあんまりで、その他にもいろいろあって、すっかりこの作品を楽しむ気持ちが持てなくなってしまった。

私はエーデルローズ生のそれぞれの個性が発揮されるのと、様々な出来事を経て紡がれる彼らの絆が見たかったんだけど、それは多分もう望めそうにないと感じてしまった。最終話で(自分のした覚えがない、そもそも別の存在による所業について)罪悪感に苛まれてボロボロ泣いて頭を下げるシンくんを、そのままひとりにして仲間の誰も何も言わないのに唖然とした。そこからファンの声援で復活してファンにショーを捧げてファンに誓約するという展開に完全に興醒めしてしまった。プリズムスタァっていつからアイドルになったんだっけ?

ぶっちゃけプリズムワールドの謎とか舞台装置でしかないのでどうでもいいっていうかRLみたいに仄めかせる程度でよかった。それよりももっと尺を割くべき描写はたくさんあった。ルヰくんがシャインへの想いと決別してシンくんを愛しひいては彼の世界の煌めきごと愛して守護者になる、という筋はわかるけど説得力がない(シンくんのストーカーしてただけに見えてしまう)。また、シンくんがシャインとは違う存在であると示すためのエピソードで、エーデルローズ生とのもの(特にSSSに入ってからのもの)が薄すぎるために、最後のカタルシスがない。エーデルローズ生、集まると状況説明的セリフしか口にしなくなるのなんなの? ユキ様回のときはまだそれぞれの個性からくる言葉を交わし合ってたけどどんどんそれがなくなっていくのが辛かった。

次クールへのつなぎのために絆のピンチ到来みたいなこと匂わせてたけど、そもそも崩壊して大変かな? ってほど絆の強さを感じないし、おそらくそのピンチの布石としてレオくんがあんな変に嫉妬深いキャラ付けされてしまっていることが残念でならない。彼の最初のマイソングを聞いて、誰かのかわいいを応援したい! という気持ちに感動してすきになって、活躍するのを心待ちにしていたのに…フタを開けてみれば、オンナの嫌なところをすくい取ったような行動をして……まぁキンプラのときから予兆はあったけど、それにしたって「女の匂いがしないか」って何あれドン引きですよ誰が喜ぶのあの演出? 全然世界輝いてない。

ブタキンのときから薄々思ってたけど、おそらく青葉さんは多人数の作劇に向いていない。アレク回とか描写がひとりに集中する回はなかなかよかったが、大勢集まるシーンだとみんな話を進めるためにしか喋らずひとりひとりが違う人間だという感じがしなくなる(顕著なのがエーデルローズ生)。"7人の絆"が求められる物語なのにこれは致命的。せめて、シリーズ構成とメイン脚本は坪田文さんに任せるべきだった。けど、ぜんぶじぶんでやりたかったんだろうな、と邪推してしまう。そしてやりたいようにやったその結果があのエヴァもどきなんだろうか。なら私はもう、続編は要らない。

今までありがとうございました。おげんきで。
せっちん

せっちん