Mackeyホンダ

マーダー・ミステリーのMackeyホンダのレビュー・感想・評価

マーダー・ミステリー(2018年製作の映画)
3.9
最初の殺人が起きたときの場面。
「ナイフを抜こうか?」「いや、刺さったままにし…うわぁ!何やってんだ!」「じゃあ戻す」「戻すなって!」「オエエ」(一同阿鼻叫喚)
観た人にしかわからないと思うが(文字にするとつまんねえな)、予告編にもあったこの場面で一番笑った。

「マーダー・ミステリー」などという不穏なタイトルでも、アダム・サンドラーとジェニファー・アニストンというメンツで、マジメなミステリーでないことは一目瞭然。期待通り、底抜けに明るい90分ミステリーコントだった。

さすがは90年代ラブコメを代表するスター2人、衰えてないねえ。まるで夫婦漫才のように、台本だかアドリブだかわからないようなボケ&ツッコミで、こっち(観客)の笑いを絶やさない。

そんなハッピーなムードとは裏腹にけっこう人は死ぬんだけど、主人公たちは大して深刻にならず、キャアキャア騒ぎながら、やっぱりただ面白いだけの漫才で笑かしにくる。一応「ミステリー」らしく推理なんかもするんだけど、ほとんど的外れ。命を狙われることになっても、やっぱりキャアキャア騒ぎながら面白漫才(笑)。

これだけフザけていると、あからさまなご都合展開なんて1ミクロンも気にならないよね。

ラストで思わず「ここでツアーバスかいっ!」(原文ママ)と画面に向かってツッコんでしまったのも含めて、徹底的にオモシロで貫き通す姿勢が心地よかった。

え? なに続編あるの?
わかった!すぐ「2」いくぞ「2」!

付け足しになるけど、主要メンバーとして出演していた忽那汐里が、同じ日本人として誇らしく思ってしまうほど美しかった。
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