れな

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのれなのレビュー・感想・評価

4.0
とにかく感動した。最初からずっと。
アニメ見てなかったので、ヴァイオレットが何者なのか、自動手記人形が何者なのかも知らなかった。
映画だけでも一通り理解できました。
子供のころ拾われて兵士となり、戦いで大切な人を失って、自分の腕もなくした。
「あいしてる」をくれた人。という表現が悲しい。
どうしても会いたいと思う、そばにいたいと思う。
「あいしてる」が少しわかる気がした。

でも、依頼者の気持ちをくみ取って、美しい文章にして、
依頼者の大切な人へ届けるということは、
愛を知らないとできないことだと思った。
亡くなった母から誕生日に毎年届く手紙も、病気でもうすぐ死ぬとわかっている少年が両親と小さな弟と幼馴染に送るメッセージも、
「あいしている」をくれた少佐に伝える気持ちも、
必死に届けようとする姿と、その文字や言葉から愛が溢れてた。

ヴァイオレットの愛され具合と、不愛想さと、心の中にある美しい言葉たちが、とても魅力的な女性であることを物語っていた。
誰かに何かを伝えるのはとっても難しいことだし、
気持ちを伝えるのはとても勇気がいることだった。
れな

れな