やっぱりカルカン

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのやっぱりカルカンのレビュー・感想・評価

3.0
すみません…外伝の時もそうでしたが、とても評判がいいのに私には合わなかったです。今日劇場版を見て思った事はほとんどすでに外伝のレビューに書いていました。アニメ総集編+外伝+劇場版を見て全て同じことを思ったので、やっぱり根本的に合わないんだと思います。
泣いた事は泣いたのですが、ストーリーに共感したからではなく作画の綺麗さや声優さんの素晴らしい演技に泣かされたと思うので「ぽろり」程度で号泣まではいかなかったです。

・あざとい
ヴァイオレットは良い子ですが、現実に居たら恐らく「変な子」扱いされます。多分職場でもいじめられるし友達にはなりたくないタイプでしょう。アニメの中だから好かれるし、可愛い、いじらしいと思わせる仕掛けがたくさん施されているのでみんな好きになっちゃうのは仕方ないなと思いました。
周りの人達もみんな優しい。人に恵まれて、ヴァイオレットは第二の人生を歩み始めたのですね。これは素晴らしい事なのですが、時々各キャラクターや演出に対してあざといと思う瞬間がありました。

・泣かせるのが上手い
演出が細かくて、これは泣かせようとしてるなというポイントが見え見え。あまり露骨だと警戒して斜に構えてしまう自分には完全に逆効果でした。

・ファンタジー
映画のジャンルで言うと恋愛+人間ドラマに当たるのでしょうか。でも、あまり現実的ではないです。心の中で「なんでやねん!」「そうはならんやろ!」とツッコミが止まりません。手紙風に舞いすぎ。しっかり持っといて欲しい。何から何まで夢のファンタジーって感じでした

・イライラ
女の子の方はまっすぐで、彼の事が大好き。劇場版の時点でまだ年齢は10代との事。一方男性の方は、グダグダ…ウジウジ…罪深くて見てられない。引き取った時から一緒にいて女の子の性格も熟知しているはずなのに、自分だけ新しい人生?この日まで一日も彼女の事を思い出さない日は無かったのでは?今の君には私は必要ない?「かっこいい少佐」のままで居たいだけなのでは。これが俺なりの罪滅ぼし的な独りよがり我慢系のキャラクター苦手です。なんて自分勝手で罪深い人なのだろうと思いました。

この作品を賞賛している人はみなさん心が広くて綺麗で純粋な方なんだなと思いました。私は心が狭くて汚れて捻くれているので真っ直ぐな気持ちで見れませんでした。こんな感想しか言えない自分が情けないです。ファンの方にも申し訳ないです。
マイナス方向に心が揺さぶられてしんどかったので何回も見たいとは思いませんが作画も声優さんも素晴らしかったので3点にしました。