国木田さりまる

凪待ちの国木田さりまるのレビュー・感想・評価

凪待ち(2019年製作の映画)
3.7
酒、ギャンブル、無職、私生活も性格もだらしないけど恋人に助けられて過ごしている、所謂"ろくでなし"な主人公。
情に脆い一面もあって、不登校の恋人の娘やいじめられていた同僚から好かれている。
ただでさえマイナスからのスタートなのに、どこまで?ってなるくらい現状がハイスピードで落ちてくので、観るの諦めたくなるくらい冷や冷やした。(ギャンブルも同時進行で)

不器用ながら持ち前の優しさで何とか主人公の生き様として成り立ってるのに、そのギリギリのプラスですら裏目に出て裏切られてしまう。
この辺りから救われなさすぎて観てる側も
「感情移入したらしんどいぞ!チキチキ号泣耐久レース」が始まります。

どうしようもない人生だけど、立て直せる。
やり直しは効かないかもしれないけれど、スタートはいつだって可能なんだって思わせるような、
かなりどぎつい再生ストーリーだった。
ギャンブルで取り戻すより人情で取り戻す方がよっぽど人生プラスだな!!!