凪待ちの作品情報・感想・評価・動画配信

凪待ち2019年製作の映画)

上映日:2019年06月28日

製作国:

上映時間:124分

ジャンル:

3.7

あらすじ

『凪待ち』に投稿された感想・評価

Ussy

Ussyの感想・評価

3.9
クズすぎるけど最後はなぜか希望を持ってしまった。

ゲロシーン好き。
ym

ymの感想・評価

-
死んだ目とあの体格がリアルでいい。唐突なんだけどまあそこしかないわなって犯人で結構笑ってしまう

このレビューはネタバレを含みます

陰鬱な映画。

映画のポスターを見たとき、主人公は頼りがいのある人間かなって予想したけど外れたw

郁男(主人公、香取慎吾)って実際には暴れん坊でした。役者さんの外見の印象とは違ってた。でも外見と内面の相違はこの映画のテーマにも関係していると僕は思っていて、じゃあ、テーマってなんぞやって話になるんだけど、まあ、震災だよね。

震災を別の何かになぞらえて話すのは、あんまり気分が良くないんだけど、この映画はストーリーを震災になぞらえてると思う。大地震って、前震⇒本震⇒余震と揺れが続いたりするわけだけど、この映画でも、郁男の恋人・亜弓と彼女の娘・美波が喧嘩して、さらに、郁男と亜弓も喧嘩して、そして亜弓が殺害されちゃうという揺れが断続的に起こっている。そして、その後、郁男が数々の余震を引き起こし、さらに、追い打ちをかけるように郁男にはギャンブル依存症の津波が押し寄せて彼の心をさらっていってしまうという類似性がこの映画のストーリーには存在していると思う。

震災で一番恐ろしかったのは津波で、船乗りのお爺ちゃんも奥さんを津波で亡くしていて、奥さんを助けられなかったことを悔やんでいた。でも、助けに行っていたら自分も津波で死んだかもしれないという話だった。だから、人を助けようと頑張っても、津波には到底勝てなくて、津波が引いてくれるまで待つしかなくて、だからタイトルが凪待ち。

普段の海は穏やかで、生命の宝庫で、母なる海なんだけど、津波が起こると一転して怒り狂ったような海の恐ろしさが人間を襲う。普段の見かけ、つまり、外見と、何かが起こったときに見せる内面、その相違がテーマに盛り込まれている。

郁男は一旦怒り出すと手が付けられない男で、彼を見ていると、もっと我慢しろよって言いたくなる。でも、地震って大地が我慢したエネルギーを放出することで起こるわけで、もしも郁男が善人になろうと我慢を無理に続けた場合、いつかは大地震が起こるだろうと予測できる。

川崎の競輪仲間は貯めに貯めた怒りを一気に噴き出してTVで報道されるくらいの事件を起こしてしまった。もしも郁男が我慢の限界まで怒りを貯めてしまったら、もっと恐ろしいことが起こるかもしれないと暗示しているように僕は感じた。

競輪と言えば、レース系の公営ギャンブルのうち唯一、人間の力で走るのが特徴。郁男は競輪にはまった。競輪の走者に賭けるというのは、言ってみれば、走者の未来に投資することと同じことなのかもしれない。勝てば走者は賞金を受け取れるし、投資した金は利子がついて戻ってくる。(投資でなく投機かもだけど)

人間の将来に投資するのは一般社会で普通に行われていて、お金をかけて若者を教育することとか、あるいは、郁男の将来のために金を貸すとか。

でも、郁男を信じて金を貸したのにみんな裏切られた。裏切られたにもかかわらず懲りずにまた郁男に金を貸し続ける周りの人たち。周りの人たちも郁男と同じようにギャンブル依存症だということだろうか。

ラストシーンで婚姻届を海に流した。亜弓が母なる海だとしたら、内縁の夫である郁男は大地。荒れた大地の修復のために投資し続ける周りの人たちの姿を僕はどう考えるべきだろうか。大地に投資するのは郁男に投資するのと同じくらい無駄だろうか。どうせいつかは大地震が起こるから何をやっても無駄だと諦められるだろうか。いや、そんな後ろ向きな選択肢は絶対に取りたくはないってみんな思うはず。安全を得たいという気持ちが大きいが、それだけではなく、人間の可能性だって追求したいんだよね。

ところで、石巻に来てから郁男はノミ屋で賭けを行っていて、それはもう走者への投資では全くなくなっていた。ノミ屋でいくら賭けても走者の利益にはならないからね。公営ギャンブルだったらまだ投資という言い訳はできたけど、ノミ屋ではもうそれは出来なくなる。走者とのつながりがないから。

ノミ屋がやってることは走者に渡るべき利益のピンハネだ。ピンハネっていうか、まあ、そもそも犯罪なんだけど。ノミ屋だけじゃなく郁男も金を盗んでたし、印刷工場の同僚も。ピンハネがあったら人は育たないよっていう話なのかな。
私も昔 ギャンブルにのめり込んでいた時があり、観ていて何とも心苦しかった。
最後に救いがあって良かったです。
masacco

masaccoの感想・評価

5.0
人の二面性を描いている。特に香取慎吾→序盤の描写だけでフェアで愛情深い人物だけど職も金も無くギャンブル依存症で酒に溺れるダメな男だとよく分かる。勝美さんもナベちゃんもいい。あの人物画裏の顔が明らかになった時にはゾッとした😨石巻の海にもそれはあった。
(記録用)2022-89
香取慎吾さんがギャンブル依存症の主人公を熱演されています。

本作は、内縁の妻が被害者となった殺人事件を絡めつつ、彼の転落と再生を描いており、終始重たい雰囲気で娯楽性に乏しいですが、熱くて生々しい時間を過ごすことができました。
ラストに少し救いがあったのも良かったです。

ただ、犯人は確かに意外でしたが、キャッチコピーの「なぜ殺したのか?誰が殺したのか?」はあまり重要でない気がしましたね💦
カオリ

カオリの感想・評価

3.8
観てなかった白石監督案件
は、だいたい主演がうーん…なんだけど…
面白いやーん!優しい映画でした。

リリー・フランキーって優しくてもそれはそれで怖いのよね。
なんなん、この雰囲気。好き。

サスペンス度は低め。
キャッチコピーとはうらはら?に、誰がなぜ?っていうところには、あまりスポットを当てていない。
なんとなく分かるし…ね。んふ。

人間のドロいところも清いところも、色々がぐちゃぐちゃしていて、感情が忙しくはなるけど、とても良いお話でした。
最終的にジジイに泣かされた。ジジイ最強。好き。

白石監督はやっぱり人間の汚さも美しさも、両面を描いてくれるから好きなんだなぁ。

依存症って精神疾患ですから「めっ!」って叱ったところで治るものではない。
そしてお金。
お金が全てではもちろんないけれど、資本社会で生きていくにはお金ともうまく付き合えなければいけない。
金付き合いは下手でも、人に恵まれていれば救われることもある。
しかし、落とすのも人、救うのも人、信じるのも裏切るのも人…。
色々と考えさせられる。良い映画でした。
加藤充

加藤充の感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

森田剛といい今回の慎吾ちゃんといい、影のある役をジャニーズがやる映画はいいね。もうリリーフランキーが出てくると悪いやつにしか見えない。以前パワハラ受けてた元上司が東北弁だったから東北弁には拒否反応がある
主演の演技がイマイチすぎて、ストーリーも入ってこなかったです。
K

Kの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

全体的には面白い、、が惜しい作品。

まずは良かった点。

・演出うまい
引っ越してからの木野本が、現地の人々と何となく馴染めていない雰囲気が、表情や間の感じで画面越しに伝わってきて、この先の生活がどうなっていくかを匂わせるのが上手いな、と感じた。

・とにかく展開が読めない
そうきたか!そうなるんや!の連続で、想定していたよりも二転、三転、とムーブが繰り広げられる。

次に、惜しかった点。

・軍司と勝美の過去
「あの人に命を救われたんだ」と言うが、葬式のシーンから踏み込んで、もう少し描写が欲しかった。勝美は物語後半での人間関係の鍵となる人物であるから、もっと内情を知りたい、と個人的には感じた。
軍司が過去の借りを返すという形で大金を支払ってくれたから、船を何とか買い戻せたわけで。笑

・小野寺が亜弓を殺害するに至った背景
これは、さすがに伏線が無さすぎると思った。物語の展開における意外性、という点では面白いのかもしれないが、人間ドラマがテーマである以上は、物語的に「なぜその人物がその行動に至ったのか」は最低限描いてしかるべきだというのが個人的な意見である。

以上、惜しい点もあったが、それでも、さすが白石監督、登場人物それぞれに個性と人間味があり、暗いストーリーでも最後まで観させる作品だった。
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