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海獣の子供のYのレビュー・感想・評価

海獣の子供(2018年製作の映画)
3.5
この作品の感想を言葉にするのはとても難しい、でもそれがこの作品の感想の答えだと思う。

作品後半の宗教感(良い意味)のせいでかなり好き嫌いが分かれそうな作品です、、、
日本の仏教神道とはかなり離れた考え方なので、ちゃんと理解できないと「まぁ、なんか良かった」「絵が綺麗だった」くらいの感想しか出てこないと思う。
暗黒物質や宇宙の起源、クジラの情報交換方法や人体は宇宙だと考える思想の知識が少しあったのでスッと納得できたけど知らない人からすると??になりそう。


短い時間の中にギュッと詰め込み過ぎて最初はセリフも多かったのにラストは「考えるな、感じろ」という作品の大きなテーマをドーンと体にぶちまけられたようなそんな体感的なラストでした。

作中の「風が海が全て伝えてくれる、でも言葉で伝えられるのはその1/10程度、この船の帆のように」みたいなセリフがこの作品の言いたいこと全てなんじゃないかなーと。
この作品も思想の大事な部分だけギュッギュッと小さくまとめて言葉にしたけど受け取る側はきっと1/10くらいしか分からない、だから感じてくれ、というのがヒシヒシ伝わってきました。でも10完全に分かりきるのは難しい。

ただ「絵が綺麗だった」「金髪の男の子可愛い推せる」くらいにしか伝わらない人もいると思うのでかなり評価は分かれると思います。
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