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海獣の子供のKGRのレビュー・感想・評価

海獣の子供(2018年製作の映画)
3.8

大学のときの生物学で、前任教授が「渚は空と海と陸が交わるところ」と説いていたという話を聞いた。(そして草野マサムネ氏はその授業を聞いて「渚」を書いたとか…)
江ノ島とか、ああいう街はタナトスとエロスが混在するところだなぁ〜と漠然と思っていたけど改めて納得した。画面に説得力がありすぎる。

神様の使徒と人間の子供が水族館の裏で水槽に手を浸したり泳いだりして遊んでるの、それだけで"""祝祭"""じゃん、、、。

島での食事シーンは完全に少年少女期の通過儀礼としてのセックスだ、、、あとは血が流されなければいけない、、、と思ってたらその後君が腹を裂いて云々っていうので大喜びしちゃった。THE受胎。

その後父親があの小汚い(しかしエロの気配の漂う)家を訪ねてきて何かぶっこまれるんだろうなぁと思っていたらギャーー桃じゃん!っつってあまりにもなので笑ってしまった。THE受胎(2回目)。

生まれ直し、通過儀礼としてのピノキオと胎内廻りのモチーフ最近何かで読んだなと思ったけどなんかホラー話だった気がする。

終盤保体の教科書みたいになってしまうのが残念だけど、それにしても雨の中走ってるところで白米3杯食えるな。
何度でも言うけどこれがノミネートもされない日本アカデミー賞はまじでゴミよな。
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