最初から引き込まれた。
全て初見の役者さんだったが、
演技と思えないほど鬼気迫るものがあった。
兄はずっと
「〜さえなければ。」
と考えている。
この足さえ悪くなければ…
会社を首にならなければ…
友人が金を貸してさえくれれば…
妹さえいなければ…
妹は、
身体を売ることで純真無垢な存在で、相手に優しさを与えている。
本人はそこで自分の存在意義を感じている、
その一方で純粋な愛情が欲しかったのかもしれない。
「奪う兄」と「与える妹」
そんな対比を感じ取られた。
高校生の
「生きてるといいこともあるんですね」
このひと言に尽きると思う。