岬の兄妹の作品情報・感想・評価・動画配信

岬の兄妹2018年製作の映画)

上映日:2019年03月01日

製作国:

上映時間:89分

3.7

あらすじ

「岬の兄妹」に投稿された感想・評価

とある港町を舞台に、足に障がいを抱える良夫と自閉症を患う真理子の二人だけで暮らし、貧しさにあえぐ兄妹が、ある日真理子が見知らぬ男に身体を許した見返りに金銭を受け取ったことから、後ろめたさを感じつつも生活費を得るために売春行為を始め、それによって二人にもたらされる変化を描いていく片山慎三監督作品です。

ポン・ジュノ監督や山下敦弘監督の下で助監督を務めてきた片山慎三監督によるの初の長編映画作品となった本作は、舞台は鬱屈とした地方都市の片隅、主人公は共にハンディを抱えた兄妹、描くのは売春と、センセーショナルな要素をこれでもかと折り重ね、美しい風景映像を交えながらもそれをリアル路線で描く一本です。

個人的には、それだけの要素を詰め込まなければ描けなかった本作の主題を、結局最後まで見出すことはできませんでした。それでも作中にある「お前みたいなヤツを偽善者と言うんだよ」に対する「お前はそれでも人間か」のやり取りは、結局人は一生、偽善者と人間の間を行き来しながら体裁を取るしかないのかと思わされ心に残ります。
K

Kの感想・評価

2.9
子役事務所にことごとく断られ、トラック運転手役の娘さんに依頼し、奥さんを説得して出演してもらったエピソード。これが闇深く感じて一番ゾッとした。内容に関しては、警察官仕事しろ。
地獄だったけど、この地獄が現実にあり得ることだって再認識した。
藺草

藺草の感想・評価

3.6
生きるって何なんだろな。
生まれてきちゃったんだし、死なないから生きてるってことでいーですか?

この二人の生命力の強さに圧倒されるけど、最後まで光が見出だせなくて苦しかった。
Visor

Visorの感想・評価

3.6

このレビューはネタバレを含みます

凄い状況を丁寧に書いているけど物語になるにはちょっと全体を貫く縦軸がなさすぎるかなと思った。概要文の「今まで理解しようもなかった妹の本当の喜びや悲しみにふれ……」という部分が、まあ喜びはあの中村祐太郎演じる小人症の青年が好きだということだったり、性行為そのものだったり、悲しみは母親が出て行ったことだったりすんだろうけど、本当の喜びはコンビニでアイス食べるとかにだってあったし、悲しみは母が出て行ったときにすでに共有していたりするはずで、売春による価値観の店頭みたいなのはそこまでうまくいったとは思えない。
別に生理的嫌悪感とか倫理的忌避感を売買春について覚えないので、なんかまあこの妹にとっては別に良かったんだなーとしか。なんなら妹が痛がったり嫌がったりしてそれでも金が必要で兄はやらせるしかなく……ともっと嫌な気持ちにさせてくれた方が真に迫った気がする。やっぱ人によると思うし、乱暴だったり金払わなかったりする客もいるだろう。いじめっ子が呼び出すシーンでそういう展開になるかと思ったらどっちかといえば作中でも随一のスカッとした展開になってしまった。あれはスカッとジャパンとしては最高というか、漫画『最強伝説黒沢』で黒沢が不良どもに一矢報いたときのような気持になるけど、でもやっぱ底を描くにしてはそこの中でもぬるいところが多いというか。
あそこまでもぐったならばもっと水は冷たいはずだ、という気がする。
最後に兄はどうするか?と展開を開いて終わらせるオープンエンドだったのはよかった。あそこから考えたのかな?と思うくらい。その前の石で心中考えるシーンは突発的だし、何となく予想がついたというか、クライマックス足りえないのであんまりだった。
当然兄、妹、はじめくんなどの演技はよかった。はじめくんの妻はちょっとのんきというか、金渡さない割に積極的に会話してきすぎな気がするけど。
MT

MTの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

きっっっっっつい!途中でしんどすぎて最後まで観れる自信無くなったぐらい、けど素晴らしく後味悪い映画。(良い意味で)
韓国のオアシスばりに演技がすごくて、けどもう一回は観たくない…。

後半は恐らくなんらかの支援があったからこそ中絶費用も得られて、そして仕事にも復帰できたのだと思う、そうであって欲しい。

ホテルで兄の顔にググッと寄るシーンとか、海辺で引いていくカメラワーク、かなり攻めてた
JUNPEI

JUNPEIの感想・評価

3.3
この雰囲気。。
嫌いではないが好きでもない。
ラストの感じが、もうズルい。
見ている側の心や思考のささくれを、
逆撫でするような、純撫でするような
弄ばれているようで。

きっと日本のどこかにこの岬の兄妹の
ような子たちはいそうで、、
また、それを取り囲む環境や人たちも
きっといそうで、それを考えると
川の隅っこで、木の葉が渦から出れずに
ずっとそこで回っているような感じを
思い出す。

令和になっても、次の世代になっても
いつの時代にも、ずっと。。

余談:
ギルバート・グレイプを彷彿とさせる
妹の感じに、アカデミー賞をあげたい
気持ちです。
mukiho

mukihoの感想・評価

3.0
全然笑える映画じゃなかったけど「まだまだ出るぞ!」に声出して笑いました。名台詞!ダメ兄役の俳優さんが素敵です。
胸糞と言えば胸糞だし、希望があると言えば希望があると。

観る者に判断を委ねるのは、個人的に好きです。
miu

miuの感想・評価

3.7
岬の兄弟、完全にパケ写と内容で興味ずっとあって彼と見る約束してたけど先に視聴してしまった(ほんとごめん)

なんというかもしここまで追い込まれてしまったら、と考えだしたら誰でも終着点は同じなのでは…きっと私もこうすると思うの…と思いながら見てたな。胸糞悪いとかではなかったけどなんというか切ない。


色々調べてたら私の仇の(?)味園ユニバースを創った監督や、ポンジュノの元で助監督をしていた方が監督とのこと。思わぬ繋がりにびっくりしつつ、ラストまでいい意味で楽しめた作品だったなあと思った。

結構攻めた作品は嫌いじゃない。
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