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mid90s ミッドナインティーズのMSQのレビュー・感想・評価

4.3
トバされたぜー。

一時はNetflix直行かとアナウンスされた?記憶のあるコレ。映画館で観れて良かったなあ。ジョナ・ヒルの優しさが溢れるサイコーな作品(亡き兄への想いもあったり?)。音楽もまた素晴らしく、俺はスケーターじゃないけど90年代リアルな音楽で、それらとシンクロしたエモーショナルなシーンにちょいちょい泣けたね。とは言えそれは、子供らが興味を示したスケートを付き合い程度にかじったのでその素晴らしさも存分に感じてはいたからこそ尚更食らう事が出来たのかもしれない。

兄弟・親子・仲間それぞれに様々な拠り所がありその中でも各々が求める事が違いどう折り合ってくか、どう向き合ってくか、立場によって異なるけど、やっぱり自分のアイデンティティは大切にしていきたいと思った。輪に入るためにあえて押し殺す必要もないし、無理ならあたらしい居場所作ればいいんだし。ただレイみたいな先輩居るか居ないかでとても変わるねその後。

Spotifyとかじゃなく耳と足で周りが知らないストリート感ある音楽探したり、iPadではなくディスクマンやMDなんかで歩きながら音楽聴きまくってたりした自分には冒頭の感覚とかストレート過ぎるくらいに刺さってきたし、それらをはじめあんまり言いたく無いがこの歳なってからこそ分かる部分も多々あったりで、、、飯食いながら妻と話し時、30代半ば以降寄せなんじゃ無いかと思ったと話したのだが、妻は若い子も若い子で違った感じ方するだろうからそれはそれでまたいいんじゃないと。まさにだ!そうだ!決めつけてはいけない。なんて。

あと、尺もコンパクトで見事(ただもう少し観ていたかった感もあったりする)。なのに各キャラクターがしっかり伝わる作り愛すべき奴ら。兄のルーカス・ヘッジスは最近ちょくちょく見てるんだけどどれも違うキャラかつ滅茶苦茶上手くて驚くし、笑顔が可愛すぎる主役のスティービー役の子。うちの次男と同い年でこの作品あんなキスはうちの次男には出来ない。どうしてくれよう。

とにかく日本の土壌では出来ない作品。羨ましく悔しい文化。なんだろうねこの出演者ありきの日本の映画と内容ありきの海外の映画(ま、クソもあるけどさ。)音楽もこうも絶妙な感じにハメてこないし、なんなんだろう。ま、そんなこと言っても仕方無いし素晴らしかったので、そんなこと言わんでいいわな。とは言えわからない人には絶対解らない内容でもあったりするとも思う。


取り止めもなくバーっと書いたけど色々思い出したり噛み締めたり、テーマとしてはいまだに身近にある事なんではないかと感じていたりする。

どう考えてもファンタジー。優賞〜
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