kirly

mid90s ミッドナインティーズのkirlyのレビュー・感想・評価

3.5
スティーヴィー視線だけど、主人公はスティーヴィーじゃないように感じた。
よくわからないままに流れる空気があって、それはきっとスティーヴィーがまだまだガキで意味をよくわからないままに90年代半ばのカルチャーに触れているからなんだろう。
あの気取り笑いが微笑ましく感じるのも、行動にいちいち心配になるのも彼がガキだからだ。
彼の視線で動くけれど、気づけば彼の周りの人間の目線で見ているような映画。
要所要所で出てくる兄がとても切なかった。
最後まで観てmid90sってタイトルがなるほどな、としっくりくる。
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