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太陽は動かないのVANVANのレビュー・感想・評価

太陽は動かない(2020年製作の映画)
3.0
<太陽も観客の心も動かない映画>
(原作、WOWWOWドラマは未視聴)
あらすじ:
謎の産業スパイ軍団の藤原竜也と竹内涼真がある事件に巻き込まれて国内外を右往左往する。
途中韓国のライバルスパイが現れたりする。
何度もピンチになるがなんとか助かって事件解決。

みどころ:
島での子供たちの演技は良かった。
予算も掛けているので迫力のある映像だったかと思う。
だがそれ以上のものは特になかったような、、、

感想:
予告編詐欺だったなというのが真っ先に思った。
予告だけ見たら24時間の定期連絡をなんとか実行するためにハラハラドキドキの(なんて陳腐な言葉なんだ、、、)展開とアクションシーンが観れるバディものかと思っていたが実際は派手な映像だけで展開は予想を裏切ることは一度もなかった。
(てっきり吉田鋼太郎が出てくるのかと思ったら予告だけだったし)
心臓に埋め込まれた爆弾生活と「今は懸命に生きる」というメッセージもなんかあんまりしっくりこなかった。
別に心臓に爆弾がなくても一生懸命生きてるだろう。
この辺は原作を読んでないから入り込めないのかもしれない。

観客としてはダイハードやミッションインポッシブル的なご都合主義のド派手アクションでいいから訳の分からない24時間以内に定期連絡しないと爆弾が爆発するという設定を受け入れているのに、それが生かされる場面もあまりなく、ところどころ挟まれた主人公の少年時代の過去回想シーンでテンポが悪く終始乗り切れなかった。

最後の落ちも予想ができたというか、最後の落ちのためだけにあの設定が用意されていたように感じてしまって白けてしまう。

もっとシンプルにバディもので二人の特技が生かされるようなシーンも盛り込んでくれるだけでも見ごたえはでたのではないだろうか?
二人のスパイとしての個性が全く見えてこなかったのは非常に残念。
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