ちゅんり

7月22日のちゅんりのレビュー・感想・評価

7月22日(2018年製作の映画)
-
「ウトヤ島、7月22日」、すごいキツくてそれとは違うの?という素朴な疑問でうっかり観てしまう。(マジでうっかりが多い)

先の作品は、恐怖の中子供たちが銃撃により惨たらしく殺されていくシーンのみで、いつまで経っても助けの来ない絶望の島の話だった。
そして犯人は複数のような描写だった気がする。だからあんな数の被害者が出たのだと認識してた。

さて、これは「またあの恐ろしい追体験なのでは」と身体を強張らせていたものの
びっくりするほどあっさりと警察が上陸して制圧、逮捕に至ってしまう。
「あれ?」
そうそう、本作はここからの話だった。
犯人、生存者、弁護士のそれぞれの家族ほか背景を描写したドラマ、これぞ「事実に基づいた映画」てやつや!!!

映画っぽい嘘っぽい(真偽不明)シーンで「えっ」ていうの要らないんだけどあったね。
あちら側のエモと観てる側のエモにかなり乖離があるので何ともなのだけど、いやもうなんとも。

何年か前に「スヴァールバル!なにこの北極!人が住んでるんか!?マジで人間が生存出来るんか?!」て世界地図で発見して沸いてたので、「あ、あそこノルウェーなんだぁ」ていうのがじわじわした。なんだろう、世界は広いよね。地球儀見てみて、ほんと極地だから。


ネオナチ、ね。

ウクライナロシア戦争の端々にも"ネオナチ"だの"ナチス化"だの言葉がチラホラ出てくるように、ヒトラーの思想は空気に混ざる粒子のようにいつまでも殺戮のきっかけを産んでるのよね。

「虐殺器官」をまた思い出したりもする。
ちゅんり

ちゅんり