まり

7月22日のまりのレビュー・感想・評価

7月22日(2018年製作の映画)
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2011年7月22日にノルウェーで起こった残虐な事件。
当時の私は知らなかった。
結末はわかっているのに、犯人が家を出る前に、車を運転している時に捕まっていれば、、、
爆弾が不発に終われば、銃が壊れていれば、、、何度となく願った。

私はいつも映画を観ると、自分だったらどうするか考える。
犯人は警察の格好をしていて、港の人を騙して島に入る。よく考えると違和感しかない人。単独行動であんなボソボソ喋る、ナヨっとした警察いない。
あと周りへの警戒心がなさすぎる、自分が犯人だから当たり前なんだけど。
(もちろんあの場にいた人たちを責めている訳ではなく、本当に悲惨すぎて、どこかで止まってほしかった、、、)


これは序盤の話で、映画の大半は事件の後の話。
もうこれが、本当にキツい。
私はこの映画を観てる間ずっと犯人を憎み、怒り、死ねばいいと思ってた。
私みたいな全然関係ない奴がそう思うんだから、実際の被害者や関係者、ノルウェーの人達の気持ちは想像を絶する。


でも、ラストでの被害者の言葉に、心が落ち着いた。
こんな考え方が出来る人が、どれだけいるだろうか。

最後にノルウェーという国の人権を尊重するという法律(司法)も、以前にYouTubeか何かで見て、更生する事に力を入れていて素晴らしいと思った。けどこの映画を観て、犯人に対してここまで保護(人権を尊重する)必要があるのかと思ってしまった。
そして彼の刑期は21年との事。短すぎると思わざるおえない。
まり

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