ボーンシリーズでお馴染みポール・グリーングラス監督の新作は凄く良い映画なんですが、もう一回は観たくない、そんな映画でした。
2011年7月22日にノルウェーで起こった連続テロ事件を描いた作品。実話です。
まず、首都オスロにある政府庁舎で爆弾が爆発し、続けざまに本土から少し離れたウトヤ島で銃乱射事件が発生。集会キャンプに集まっていた多くの学生が無残にも殺されました。それは、移民や他の国の文化の受け入れを許さない思想を持つ1人の容疑者による犯行で単独犯としては最大の大量殺人犯です。
キャンプ場で逃げ回る学生と執拗に追いかけ銃を撃ちまくる犯人、カメラワークが学生視点で映され、どれだけ怖かったのかが伝わってくる感じでした。事件発生から1時間以上経過してから警察が島に到着したと言われていて、その時はもうウトヤ島は地獄と化してました。
映画の中では、犯人の恐ろしさだけじゃなく、友達を殺され重傷を負いながらも生き残った少年のやるせない気持ちや犯人に対しての思いも描かれていて観ているのが辛かったですが同時に裁判を通して恐怖を乗り越えていく感じに救いもあったと思います。
ノルウェーという国のテロ対策の甘さもあるんですが、当たり前の事をやったんだと主張する犯人に胸糞が悪くなります。
