ありんこちゃん

ROMA/ローマのありんこちゃんのレビュー・感想・評価

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
2.5
凄いんだけど凄いんだけど、「美しい」「凄い」映画であって、「面白い」映画じゃない。ゼログラビティ作っておいてこれも作れてしまう監督の凄さは十分わかりました。ど真ん中の芸術映画すぎて、忙しなく生きてる現代人には我慢して観なきゃいけない感じのど真ん中の芸術映画。芸術的価値は理解できるけど小津安二郎系映画はほとんど寝てしまう人間なのでつまらなかった。シンプルに合わない。
主観だけど、エンタメ、メディア、芸術と映画の役割が3つあるとしたら、例えば君の届けとか少女漫画ベースの商業邦画はエンタメだけ。アイリスアプフェルとかドキュメンタリーはメディア。今回は3つ目しか含んでない。一つの要素しか好きじゃない層も、誰もが楽しめる娯楽が映画だと思っていて、映画として全部の要素がうまく融合されていればいるほど素晴らしいという持論なので高評価は芸術スケールだけのお話かな。