ひげくま

ROMA/ローマのひげくまのレビュー・感想・評価

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
3.6
モノクロ映像で上映時間も長いので、それだけでダメと言う人は多いのではないだらうか、しかしモノクロながら演出の巧みさとメキシコの街並みや暮らしの描写が見事でした。
ちょうどrdr2が流行っているがあのゲームが19世紀のアメリカを生きる体験をするゲームならこちらは1970年のメキシコを生きる体験をする映画だと言える。これだけでも名作になり得る要素だと思う。
メキシコの中流家庭の家政婦の生活のある一時期を切り取ったものを映画にしているのだが、なんと監督(を育てた家政婦)の実体験らしい。リアルになるはずだ。
その内容のため、ストーリー全体のエンタメ性は低いのかもしれない。
しかし例えるならこの作品は純文学であり、エンタメ小説ではない。人を選ぶが面白い作品だと思いました。
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