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平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVERのttのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

この作品細かい理屈はよく分からない(時間を扱った作品でありがちだが)ながら主張したいことははっきりしていて、それは仮面ライダーというヒーローを信じれば、現実とか虚構とか関係なく、その存在は在るということである。ヒーローとは呼ばればやってくる存在。助けてと求める声に応える存在である。だからそれがフィクションであろうと虚構であろうと幻想であろうと、呼ばれればやってくる。これを平成ライダーが20年積み上げてきた、歴史の想いと共に、お話のカタルシス的ポイントで描かれる為に、大変エモーショナルな気分にさせられる。こういう作品があると平成ライダーも一年一年新作を作り続けていたことにもある一定の意義はあると感じるし、仮面ライダーシリーズを見てきて良かったなと思える作品だ。
当然ながらヒーローとは虚構の存在である。嘘であり、夢物語であり、現実には存在しない。それは前提であり分かりきっている事だ大人になれば誰にでも理解る真実だ。だけれどそれでも人はヒーローを求める。虚構であり嘘でありフィクションであると分かりきっていながらそれでも求める、求め続けてきた。故にこうした作品がある。フィクションであろうと、
虚構であろうと、幻想であろうと、ヒーローはいる、存在しているのだ。

「確かに僕たちの存在は嘘かもしれないよねぇ。でも誰かが覚えていてくれれば、そこに僕たちはいる。記憶っていう時間の中で、僕たちの存在は本当なんだ」

「なぜだ、お前たちライダーは虚構なはずなのに!なぜお前たちは何度も戻ってくる。」「いるからだよ。俺もライダーなんていないと思ってた、でも違った。あの頃本当に俺の傍に仮面ライダーはいたんだ。だから仮面ライダーが兄さんを助けてくれると信じ続けられたんだ。勝手に作りごとだと言って、信じなくなったのは俺自身だ。覚えている限りライダーはいる!」
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