映画を見終わってから知ったけど、松たか子が主演だったんだ。広瀬すずが主演かと思った。この作品での松たか子は主演というより名バイプレイヤーな感じ。役柄の立ち位置のせいか。
お話の中の主役と言える広瀬すずの隣が立ち位置の松たか子、森七菜ちゃんが2人ともいいキャラクター。抜け感というか。
松たか子が文通のやり取りにハマっていく様子が見ていて楽しかったので、後半まで文通のやりとりを続けて欲しかった。年配者2人の文通も素敵だったし、もっと手紙に焦点を当てても良かったのではと思った。
森七菜ちゃんはきっとこの時にしか出せないであろう特別な空気をまとっていて、この時期の彼女をこうして作品に残せて良かったねという気持ち。海街の時の広瀬すずもそうだったので、そんな2人がセットで出ているのはズルい。シンプルなワンピースを着て傘をさして立っている2人がまるで妖精みたいだった。エンディング曲を森七菜ちゃんに歌わせたのは天才的発想。
岩井俊二作品が初めてでLove Letterも観ていないので、トヨエツと中山美穂のシーンは蛇足に感じてしまった。
