なんとも言えない雰囲気がある映画。音楽、役者の話す声、そのほか、あらゆる音が心地よかった。イヤホンやヘッドホンをつけてみてほしいかも。
話的には、おじさんおばさんになると思い出してしまう過去の恋愛の後悔やほろにがさ、切なさ、悔しさを見事に描いている。
いまや、中年になってしまった自分にはけっこうグサグサと古傷が痛むような思いで見てしまった。
でも、きっと誰しも共感できる部分は多いと思う。特に男性は。
あの人と結婚してたら、どんな人生だったろうとか何故あの手を離してしまったのだろうとふと思い起こしてしまった。
役者陣も素晴らしく、特に豊川悦司が演じた男はすっげーやなヤツで酷いヤツで、サイテー男なんだけど、なんか悲しい人、淋しい人なんだと気づき福山雅治演じる乙坂に殴っちゃえよ！って最初思ったけど、だんだんと抱きしめたくなるようなかわいそうな人でした。
また、庵野秀明演じる松たか子の旦那さんは、子どもぽくて、なんか可愛かった（笑）
