ふわねこ

永遠の門 ゴッホの見た未来のふわねこのレビュー・感想・評価

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ゴッホゴッホしているデフォー🌻
デフォーの中にいるよゴッホ🌻
視界はグラグラ、もやもや、突然輝く自然
カメラワークと淡々と進む描写はご承知おきを


👒以下、暑苦しい雑多な感想、長い👒

元々ゴッホ愛おしい、擁護派です
なのでこの映画のゴッホ万歳な描き方、分かる!
分かるよ〜ゴッホが愛おしいので
少しでも救いがあって欲しい🙏

こんなこと言ってないし考えてないやろ、
というエピソードやセリフは
作り手(ゴッホファンだなぁ)の願望であり、
後世の評価からきているけど良いの!

テオやゴッホすごい、と気づいた人、
既にゴッホはすごいと言われて成る程ね、
これが名画かと受容する人、
ゴッホの知られている生き様と絵に感動する人、
そんな人々に向けてゴッホは苦しくても存在し
当時、希望をもって生きていた瞬間があったかも
あったと思ってもいいじゃないの
こちら側からありがとうを伝えたいという映画

ゴッホは子どもっぽいというか純粋、
メンヘラ、貪欲、素直で、偏狭…愛おしいな…
実際一緒にいたらゴーギャンのように
去るかもだけどテオのように慈しむかも?
どうなんだろう、羊飼いの人のように恐怖する?

デッサンたまに狂ってるけど
構図と筆致と色彩のチョイスが
かっこいいし迫ってくるし
とても陰湿不幸な絵から急に狂った様に
輝きうねる異様に明るい絵、
不安定すぎて目が離せない、
映画もゴッホの絵のよう。

画力はヘタウマの部類かな🎨?
などと思ってたけど素早い筆致、
ゴテゴテに絵の具を積み重ね、混ぜても
対称を最終的にしっかりとらえるし
(油絵具が粘土!絵画の彫刻!)
素描は不思議な所からこちょこちょ描き出し
独特の拙い線で完成させてしまう
そんな過程が描かれています
ゴッホ展でもゴッホって画力凄いあるんだー
と上から目線で感心したけど
描いているところ再現が面白かった◎
ゴッホの肖像画に出てくる人が動いてるのも
そして優しいのも嬉しい

グロ苦手なので耳切るや最期が
やんわりで良かったし
そういうのでショック的に盛り上げるのでなく
ゴッホの見ていたかもしれない世界の
揺らぎや輝きや絶望の反芻、対する人の
詰問めいた言葉の連打、言語でも現れる
揺らぎ(ゴッホは本来、仏語?蘭語?英語?)、
逆にゴッホに対峙する人から
見えていたかもしれないゴッホの悲しい表情、
いかれた表情、神々しい表情、急ぐ絵の描き方、
こういったものですっかりゴッホに
心酔してしまえたので映画館で観ていたら
頭がアルルに行って戻れなかったかもしれない
ふわねこ

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