素晴らしかった。当時のアルルにカメラ一台持ってタイムスリップ密着しているかのような実在感。
デフォー演じるフィンセントが愛おしすぎて抱きしめたい衝動にかられる。本当にゴッホに憑依してないとあの超近距離アップは耐えられない。
ゴーギャンを迎えるために黄色い家に「ひまわり」を飾り付ける時のあの逸る気持ち。
テオに腕まくらしてしもらいながら見せる怯える子供のような表情。
モデルのガシェ医師に話しかけられて一瞬緩んだ集中からこぼれる笑顔。
確かに手持ちのグラグラとクローズアップの連続は疲れたけど、あのゴッホに密着してるんだから、スタビライザーなんて用意してる場合じゃない。ましてフィックスなんてあり得ない。
収穫には立ち会えないかもしれないが、出来るだけ多くの種を蒔こう。
