若草物語、次女ジョーの目線を通して四姉妹それぞれの生き方を描いた作品。
現在を青白いトーン、7年前を暖色のトーンで描いている。
時系列は現在と過去を行ったり来たりするが、2時間と言う尺で姉妹達の進んだ道が上手く表現されていた。
「女性の幸せは結婚して家庭を持つ事」
それが当たり前の時代に、ジョーは小説家としての夢を諦めず冒険活劇ではなく自分達の生活を敢えて文章にした。
最後に自分の本が出来上がっていく過程を見た時の彼女の緊張感と幸福感がこちらにも伝わってくる。
幸せは自分で決めること、それぞれ幸せは人の数だけあっていい… 150年前の本から教えられるとは感慨深い。
2時間越えという長尺ながら、印象深いシーンが幾つもありまるで絵画を見ている様に美しかった。
豪華な衣装、クラシカルな装飾、反対に質素だけど温かみのある姉妹達の家やキルトなど見所いっぱい。
主人公を演じたシアーシャ・ローナンは凛とした美しさを好演していてすっかりファンになりました♡