顔芸がすごい。今をときめく俳優さんたちの芝居力（ぢから）をこうも分かりやすく示してくれるのかと興奮。
浜辺美波さんは無色透明な水のようだなと思う。役に染まりすぎてご本人の顔をいまだに覚えられない、いつも顔が違うから。下まぶたを持ち上げた三日月のような両目は美しいながらに狂気を感じる。
清廉な役を演じる福原遥さんは、お持ちの高貴さを遺憾なく発揮しつつ、それ以上の爆発力を目の当たりにさせられて感動した。まいんちゃんを見ていた以降、声優としてのお仕事は知っていたが、こんな芝居もできるんだ、と。高潔さをたたえた聖母のような福原遥さんのイメージをこれから何度でも役柄と演技の力でクラッシュしていってほしい、素晴らしい俳優。それが物語中でもカタルシスを生んでいる。
浜辺美波さん、福原遥さんと、どちらも透明感と評されるふたりが対照的となるギャンブル対決は見もの。
ギャンブル自体はかなり地味。キャラの濃さ（顔芸の強さ）がゲームを盛り上げていく。
