こじ

37セカンズのこじのレビュー・感想・評価

37セカンズ(2019年製作の映画)
4.3
製作 日本・アメリカ合作 2019年 115分 PG12

第69回ベルリン国際映画祭パノラマ部門で観客賞、国際アートシアター連盟賞受賞
ほか複数の映画祭で受賞あり

生まれたときに37秒間息をしなかっために手足が自由に動かない脳性麻痺になった女性、過保護の母親と二人暮らし、友人が描いている漫画のゴーストライターの仕事をしている
そんな彼女が自身の自立を意識するようになり~

障害があってもなくても意思はある、だから人に認められたい、そして意思を尊重して欲しい、
理屈的には当たり前のことだが、障害をもってる方からすると、周りが思っている以上の日々の苦悩があるのだろう

多様性が進んでいると言いながら、まだまだの点がたくさんあるのだろうと、この作品を観てて感じた

障害者差別、母親の渦干渉、障害者の働き場、障害者の性とたくさんの問題をクローズアップしている

その中で、主人公役を務めた佳山明さんは自身も脳性麻痺であるが、笑顔がとても素敵な女性で、その笑顔に吸い込まれてしまう

人の幸せって、周りの理解がどれだけあるのかで決まるのかもしれない、観終わった後そんなことをふと感じた

ラストは本当に涙が止まりませんでした
たくさんの方に鑑賞頂いて社会の理解が変わっていくことを願いたいです
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