haizi

楽園のhaiziのレビュー・感想・評価

楽園(2019年製作の映画)
2.8
しんどい・・・(*´Д`)↓↓↓
全編通して、息が詰まる程の圧倒的な閉塞感。

なんだろ。。。💧
誰にも共感できないし、何が伝えたかったのかもよく分からない。
ただひたすらに、限界集落の鬱屈とした閉塞感を実感させられた感じの本作。

フィリピン人の母子は、異国の者という事だけで虐げられるし、都会から戻ってきた男は村の為に尽力していたにも関わらず、ほんの些細なボタンの掛け違いで、村全体からハブられ追い詰められる。
男に対してまんざらじゃない想いを抱いていた女も、周りを気にして手を差し伸べる事もできない。
まぁ、これからもあの閉鎖的な村で生きていくのなら、男の味方にはなれないよなぁ。。。

「誰かが罪人になれば丸く収まる」
集落の長老的な失踪事件被害者の女の子のおじいちゃんが云った、この言葉にはぞっとした。
真実も憎む相手も曖昧なまま長い年月が経つと“偽物”でもいいから憎むべき対象が欲しくなるのかな。。。
そして周囲も己の立場を守る為にそれに同調していくみたいな感じなのかなぁ。(´ε`;)ウーム
限界集落の話みたいな感じがするけど、いろんなコミュニティとかでもある事のような気がする。SNSとかね。。。
冷やかしとか、見て見ぬふりとか、同調圧力とか。。。


深いテーマはあるんだろうなぁと感じる本作。
でも、、、伏線かと思いきや回収されないエピソードとかもたくさんあって、それっぽいエピソードをコラージュしただけのように見えてしまった。

よく分からないながらも、柄本明さん、佐藤浩市さんの演技はなんだか刺さって、流石という印象。

決して面白くなかったわけじゃぁないんだけど、ちょっと不完全燃焼かな。
“楽園”って。。。??
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