とんちん

楽園のとんちんのレビュー・感想・評価

楽園(2019年製作の映画)
3.5
重い話のヒューマン映画が好きな方にはオススメ!

ある村で起きる少女失踪事件。
その事件に関わる3人の人生を描いたストーリー。
①被害者と友達であった女の子:事件のことがトラウマになっており、自分が幸せになっていいものなのか自問自答している。
②村の人たちから容疑者扱いされる男:貧しい暮らしを強いられており、コミュニケーション能力に欠ける。
③容疑者の行く末を見ていた男:地元で養蜂場を営んでおり、村を救うため村おこしを計画する。

おそらくこの映画は謎のままになっている部分が多く、正直分かりづらかった。なので、観る人によって感じ方が異なると思う。
私には、自分たちがそれぞれの住みやすい居場所(楽園)を求めたり作り出す物語のように見えた。
ただ、それは自分都合の楽園であり、他者への影響や犠牲を伴うことは全く考えていない。
この映画はその犠牲となった人たちにスポットを当てた映画なんじゃないかと思った。
なので、全体的に人間の自分勝手さが目立ち、腹立たしい気持ちになる構成になっていた。
それだけに、最後ぐらいスッキリさせてほしかった!

大阪試写会にて鑑賞。