こんなに素晴らしい作品の存在テレビで観るまで全然知らなかった
超高齢社会の日本ではよくある老老介護の話。自分の変化にだんだん気づき、自分が嫌になる87の母。そんな母を支えるのが耳が遠く足腰が弱い95の父。
自分が今までやってきたことができなくなっていったり、周りに助けてもらいながら生活するのってどんな感覚なんだろう、手伝う方か周りに負担をかける方か、どちらが辛いんだろう、お母さんの反応を見たら簡単に想像できた。
自分にだけに限らず、大切な人の老を目の当たりにするのは結構辛いもの、死んだ爺ちゃんや婆ちゃんを思い出した。
だけどそれは変えられない、時間は遡れない。だから優しく受け止めて、その時にできる最善のことを新しくしていかなくちゃいけない。いつまでも立ち止まってちゃダメなんだ。ゆっくり母を導く信友さんの優しさが滲み出ていてつくづく私もこんな人になりたいと思った。
夫婦の絆、家族の絆を具現化した素晴らしい作品だった。
開始10分で目から涙がこぼれた。
是非多くの人に見てほしいと思った
