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グリーンブックのkeiのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.2
結論から書くと予告編で気になった人には自信を持ってお勧めできる作品です。
良い意味でも悪い意味でも真新しさはありませんが、
期待を裏切らない作品となるでしょう。

所謂、バディ映画なので、
旅をしながら、双方の決めつけや偏見を少しずつ互いに理解を深めるうちに、
解消していくストーリーとなっておりますが、
珍しい点としてはバディ映画によくある、
双方、やったことない経験を体験したり、
想いを共有する場面がありますが、
パートナーの『これはやりすぎてはないか?』等の指摘から、
押しつけなく、
双方の道徳観、許容範囲までに留められているのが印象的でした。
観終わった後には素直にその関係性を羨ましく思いました。

なお、タイトルになっているグリーンブックとは、
"黒人"が利用可能な施設が記載されているガイドブックとなっており、
逆にいうと黒人が公共施設の利用を禁止や制限されていたという時代背景から、
黒人と白人ペアでありながら旅を行うため、
双方の考え方や人間性の理解を深めつつ、差別と闘っていくストーリーとなっております。

観たタイミングとしては、1年以上前になるのですが、
近年観た映画の中では、心に刺さったので、
初めて書く感想として筆を執ってみました。
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