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グリーンブックの7のレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.0
人種差別が根強い1960年代のアメリカ、Bronx出身の白人トニーと黒人ピアニストのドクターが全米ツアーを巡る話。

南部では自分が黒人というだけで理不尽な扱いを受けると分かっていた上で、ドクター自ら赴き、どんな時だって耐え忍んで毅然とした態度をしめし、力強く演奏する姿は色んなことを考えさせられた。そして人々の心を変えるために、自ら南部へと足を運んだんだというのが勇気ある行動だと感じた。Bronx住まいの中間層白人トニーも、この旅を通して勉強になったと思う。

南部での黒人差別、レストランやトイレでのシーンや、白人警察による人種差別のシーン、プランテーションをする黒人の人々、時代背景にあった情景描写が素晴らしかった。

フライドチキンを初めて食べるドクター、ドクターとの旅を通して教養を経て常識人になっていくトニーの変化、互いの苦労を知り寄り添っていく2人の友情が素敵だった。
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