天才ピアニストの黒人シャーリーと、ガサツなイタリア系白人トニーのロードムービー。
ストーリーは王道で、正反対の性格の二人がトラブルも通じながら心を通わせていく過程が大変心地よかった。
アカデミー賞受賞作品のわりには、メッセージ姓を打ち出してこず、説教くさくなくて、むしろコメディ要素多めの万人にも観やすい映画と言えます。手紙と翡翠もいいスパイス。
考えさせられる点は、シャーリーは白人と黒人のどちらでもないことに悩んでいるということ。
また、差別そのものはなくならないけども、その中でいかに立ち向かうかについて品位を保つことや、「人」と「人」とが向き合うことなどが描かれており、この点もまた心地よさにつながってるのかなぁと思います。