望

グリーンブックの望のレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.0
吹替版 公開記念 舞台挨拶付き上映。

黒人差別を淡々と、しかし映画全体としては非常にライトに仕上げた作品。

吹替版を強くオススメします。
諏訪部順一さん演じるドクターの、頑なで意思が強くて、寂しさと可愛さを持っていて、ロマンチックで教養のある人間性がセリフの1つ1つから滲み出ていました。
トニーは大塚芳忠さん。口が悪くて軽快にまくしたてる、飾らない、憎めないところがピッタリでした。

車がオーバーヒートした時のシーンが印象的でした。
奴隷のように農作業に従事する貧しい黒人たち、
彼らを見るドクターの切ない眼差し、
そして彼らのことが見えないかのように、全く気に留めないトニー。
望