ジェネ太郎

ある日本の絵描き少年のジェネ太郎のレビュー・感想・評価

ある日本の絵描き少年(2018年製作の映画)
4.7
主人公の画力の成長に合わせてアニメの絵柄が変わっていくという独特な手法で描かれている。
『夢』が持つ残酷さが痛々しいほどに深く描かれていて、20分程度の作品とは思えないほどずっしりと重みのある作品だった。
絵を描くとを投げ出した瞬間に主人公が実写になるシーンは、絵と実写の人間のギャップの大きさが、大きく何かが変わってしまった瞬間としてうまく機能していて、胸が張り裂けそうな気持ちになった。

最終的に主人公は再び夢に向かって歩き始めた。
その後の彼の人生が素晴らしいものになるとは限らない。
もっと辛い思いをするのかもしれない。
それでも、後悔のないように生きて欲しいと思う。
ジェネ太郎

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