トゥーン

シアノスのトゥーンのネタバレレビュー・内容・結末

シアノス(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

オスは元々、メスだったという話を聞いて、着想された。
観念的な要素が多く、全てが記号的。
女性的な少年は行方不明の少女と同化していく。母親が連れてきた男性を拒絶すし、男性刑事にはホラー並に恐怖を覚える。それほど、自分の男性部分を強く否定する。しかし、社会と折り合いをつけるべく、自分の女性的な部分を燃やし消し去る。そして少年は男性になる。
冒頭の少女を窓から見ている少年。少女を捕えようと、少年が手で覆い隠す。その瞬間に、少女はいなくなる。その後、探しに行くが、同じようなカットで少年も姿を消す。つまり、少年は少女を手に入れ、同じように消えた。少年と少女は同一存在となったのである。同化を表すには、よく考えられたショットで良かった。アイデア勝ち。
トゥーン

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