トランプ大統領誕生とそこに至る過程や背景に迫るドキュメンタリー。
トランプがいかに大統領に相応しくないかというだけでなく、民主党がクリントン政権以降企業に歩み寄ってきたこと、新しい動きの萌芽、アメリカの問題点など、複数の視点を映像を通じて知る事ができて面白かった。
中でもフリント州の惨状は酷く、州知事の自己利益の為の政策や、 オバマがそこで何をしたのかなど、日本にいては分からない事も多く勉強になった。
日本へはアメリカの良い点が伝わってくる事が多いけれど、蓋を開ければ貧困に結果の改竄から資料の隠蔽まで色々出てきて、どこの国も同じである事が分かる。
そして最後に語られた独裁への道。
これらはすべて事の善悪のみで語れるものではなく、人間の習性や環境に根ざしているものなので一つの解決策を導き出す事は難しいと思うが、問題に立ち上向かう人がいて、マイケル・ムーアのような人物がそれを広める事で大きな動きになり、物事が少しでも改善していく事を願う。
彼の視点で映像が作られているので単純に全てを鵜呑みにはできないが、良い刺激になった。
