かん

ジョーカーのかんのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.0
コメディアンになりたい男がピエロの格好で世界をぶち壊していく物語。
ホアキン・フェニックスの怪演がスゴすぎる。
こんなにも有名なのに観たことがなく、ナポレオン観る前にと思って鑑賞。
カモンカモンでは優しく、辛辣なおじさんを演じていた人とは思えない変わりようで驚いた。
信用していた母親は実はクソ野郎で自分のことを捨てたことが分かってから豹変し、暴力的になる。
暴力描写が少ない作品なのかなって思ってたけど後半に怒涛の展開。
病気を患いながら自分らしく生きようとするがすぐに否定され、不平等な世の中だと思う。
日本にはこのようなデモ活動あまり起きないし、自分が生まれてから見たことがない。けれど、いつ起きてもおかしくないし、健常者たちの醜さを感じた。
テレビショーに出演してロバート・デ・ニーロに自分の気持ちをぶつけるシーンはマジで痺れた。
人が道端に倒れていて誰が助けるのか?
善の人間は助けるかもしれないが皆がそういう訳じゃない。
誰もが善の人間になり得るし、悪の人間にもなり得る。
メッセージ性の強い言葉では表しきれない作品だった。
やはり陽気的で狂気的なダンスシーンは全て美しく、最高だった。
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